交感神経とは?①

はしもと治療院の江﨑です^_^
本日は自律神経の一つ「交感神経」についてお話しします。
よく、交感神経は車で例えるならアクセルであると言われます。
活動中に働き、ストレスなどで過剰に交感神経が高まると不調が起こりやすい、という事は知っている人もいると思います。
なので、健康業界において「交感神経=緊張→良くない」みたいなイメージになりがちです。
確かに交感神経が慢性的に過緊張モードになると、心身に負荷はかかります。
しかしだからと言って=良くないというと、ちょっと短絡的な表現になります。
そもそも交感神経系が活性化すると、血管を収縮させ血圧や心拍数を高めたり、呼吸が速くなったり、胃腸の消化吸収機能を低下させたりします。
これだけ聞くと、やっぱり「良くない」と思いますよね?
そもそもなぜこのような体内環境を作ろうとするのか?
それは
「外敵(=ストレス)に対する生き延びる手段(自己防衛)」
のためです。
野生のシマウマがライオンと遭遇するとどうするか?
自分より強いことは分かってるので、おそらくほとんどがその場からいち早く「逃げる」事を選びます。
野生のクマがライオンと遭遇するとどうするか?
強さ的にはどちらが勝ってもおかしくないので、一か八か闘う事を選ぶかもしれません。
この2つのケース、どちらにしても(逃げるにしても闘うにしても)自分が「生き延びる」為の手段であり、これを「闘争逃走反応」と言います。
長々と話しましたが、交感神経はこの闘争逃走反応の為のシステムです。
闘うにしても逃げるにしても、酸素をたくさん取り込み筋肉を使っていち早く行動に移さないといけません。
その為の体内環境の準備を行う為のシステムです。
人間でこのような状況はあまりありませんが、そのシステムが「精神的ストレス」においても機能するので、いわゆるストレスで交感神経が緊張すると言われるのです。
次回は引き続き交感神経についてお話ししますね^_^