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眼の基本について②

眼の基本について②

はしもと治療院の江﨑です😊

今回は「眼の基本構造と自律神経との関わり」についてお話していきます。

 

自律神経は以前からお伝えしているように、環境の変化に対して自分の意思とは関係なく(勝手に=自律的に)働くシステムです。

暑かったら汗腺から汗を出す、寒かったら立毛筋(鳥肌)によってブルブルと体を震わせ熱を生む、血圧の変動、消化吸収などなど、さまざまな場面で「無意識に」機能しています。

そんな自律神経は「眼」にも関与します。

代表的な物が「瞳孔」と「レンズ」の2つです。

 

瞳孔は皆さん聞いたことありますよね?いわゆる黒目の部分です。

 

 

瞳孔そのものは光が入ってくる穴ですが、瞳孔の周りには「虹彩」と言う瞳孔の大きさを変化させる筋肉がついています。

虹彩は2つあり、それぞれ「瞳孔散大筋」「瞳孔括約筋」と言います。

 

瞳孔散大筋は名前の通り瞳孔を開く(大きくする)筋肉で、これは自律神経の交感神経によって勝手に働きます。

光が入る瞳孔の直径が大きくなると言うことは、つまり光をたくさん入れて視界を確保したいと言うことなので、暗いところでは瞳孔散大筋が働き瞳孔は開きます。

 

逆に瞳孔括約筋は、瞳孔が縮小する(小さくなる)筋肉で、これは動眼神経という脳神経によって支配されます。

動眼神経は自律神経の副交感神経成分も含みます。

瞳孔を小さくすることで光が入る量を減らすので、明るいところでは瞳孔括約筋が働きます。

ちなみにドラマなどで見たりする、意識障害などの確認の際に眼にライトを当てるのは「対光反射」と言って、瞳孔が縮小するかどうかを確認しているわけです。

 

 

さて次にレンズですが、レンズとは水晶体のことでピント調節に関わります。

近くを見る時と遠くを見る時でレンズの厚みを変え、それによって網膜にピントをしっかり合わせる事で綺麗に見えるわけです。

これがうまくできないとカメラでいうピンボケのような状態となります。

そしてこのレンズの厚みを変える筋肉は「毛様体筋」と言って、動眼神経(副交感神経)によって働きます。

 

 

 

図1は近くのものを見る際に、毛様体筋によってレンズが厚くなり、ピントを合わせている状態です。

図2は遠くのものを見る際に、毛様体筋が弛緩してレンズが伸び、ピントを合わせている状態です。

 

これら瞳孔とレンズの機能には、自律神経が大きく関わっているということが言えます。

 

眼の基本知識はここまでにして、次回からはさらに踏み込んだ内容についてお話ししていきます!

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