症例報告7 腰椎椎間板ヘルニア(55歳 女性)

【症例報告7】
55歳 女性
3ヶ月程前から腰痛、左の臀部から大腿部、ふくらはぎの外足部にかけてしびれと疼きがあり私生活でも支障が出てきた。ずっと立っていられない状態で、家事が継続してできず寝る際も上向きで寝られない状態になってしまい睡眠もちゃんと取れていないとのこと。とにかく痛みのストレスで気が抜けず精神的にも辛い。医療機関ではL4-L5の椎間板ヘルニアと診断され「手術をするか、様子を見るか」と言われるが手術はしたくないとのことで来院。
・呼吸パターンのエラー
・立位での重心位置の偏り
・胸郭、脊柱の柔軟性の低下
・視覚情報からの交感神経活性による過緊張
・股関節、足関節の運動パターンのエラー
・背部筋、頸部筋の過緊張
・殿部筋の過緊張
・足部、足趾の柔軟性の低下
・肩甲骨の可動域制限
etc
が見られ、1つ1つ理解を伴いながら解決していった。
結果、3回目の治療で腰痛は軽減し足の疼きにも変化が見られ6回目の治療で疼きしびれともに減少。立ち続けていても大丈夫になってきて睡眠も夜中の痛みが消えしっかり取れるようになった。
現在8回目の治療が終了し痛みのストレスは減少。日常生活に支障はなくなってきた。
症状の段階に応じてステップアップをしながら進めれた。
「腰椎椎間板ヘルニアです。手術です」と医療機関で言われるととても心配になるかと思います。確かに手術が必要なケースもあるのですが、手術が本当に適応かどうか、手技療法で改善していける段階なのかは徒手で色んなテストや検査をすれば判断ができる事が多いです。結果的にレントゲン上はヘルニアが確認できてもそのヘルニアが痛みの原因ではない事も多々あります。
ですのでこういった症状に関しては鑑別診断が非常に重要になってきます。実際に手術と言われても解決していけるケースは本当に多いので色んな角度から声を聞くことも大事なのではないかと思います。
今後も経過を見ながら適切な治療をし最善最短で解決できるように施術をしていきます。